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ゴールドマン・サックス、リクルートを経てChatworkへ。母として生きる感謝をIRでも表現する。

ゴールドマン・サックス証券に新卒で入社。プロの営業職として必要なものを学び、リクルートでは人材領域の営業戦略の立案に携わった金坂。2人の息子の母として、より柔軟な働き方を求めChatworkにジョインしました。ChatworkではIRを担当する彼女に、これまでのキャリアの分岐点や、仕事の譲れないこだわり、家庭との両立について詳しく聞きました。

■プロフィール

金坂 加那子
経営企画室

一橋大学を卒業後、2007年にゴールドマン・サックス証券に入社し、営業職を務める。2013年リクルートキャリア(現:リクルート)に転職。人材系サービスの事業企画や経営企画に従事した。2020年7月にChatworkにジョイン。経営企画室でIR領域の業務を担っている。7歳と4歳の息子の子育てと仕事を両立中。

仕事をしながらも、子どものために尽くしてくれた母

――ゴールドマン・サックス証券、リクルートを経て、Chatworkに入社しましたが、キャリアの原体験になった出来事はありますか?

母親の影響が大きいです。太陽みたいに明るい母で、60歳を過ぎた今でも、看護師として働いています。私が子どもの頃は、学校から家に帰るのを、いつも待っていてくれました。一緒に遊んで、習い事に連れて行ってもらって、笑いながらご飯を食べて。仕事をしながらも、子どものことを最優先にしてくれた優しい母です。私は異なるキャリアを選びましたが、母のような「働くお母さん」になりたいとずっと思っていました。今は7歳と4歳の2人の息子を育てていますが、働き方がフレキシブルなChatworkに入社したのは、この理想の母親像を実現するためでもあります。

ゴールドマン・サックス証券に新卒入社。2年目にリーマンショックが勃発

――社会人としての第一歩は、ゴールドマン・サックス証券から始まりました。仕事が忙しい環境だと思うのですが、入社を決めた背景を教えてください。

大学時代は応援部に入って、チアリーディングの活動に没頭していました。就職活動が本格化する4年生の4月は新入生の勧誘もあって忙しい時期。その前に就職先を決められたら、という気持ちで考え始めたのが外資系企業でした。ゴールドマン・サックス証券のエントリーシートは非常に書きやすく、会社や業務についてあまり深く知らないまま「やってみよう」という気持ちでエントリーしました。選考の中で魅力的な社員の方が非常に多いと感じたことから、会社への気持ちを強くして、入社を決めました。

――入社後はどのように過ごしていましたか?

意気揚々と入社したのですが、入社2年目にリーマンショックが起きました。その少し前から景気が落ち込んできていて、1年目の研修でニューヨークの本社を訪れた際はすでに会社に動きが出ていて、講師をする予定だった方が解雇されて当日いらっしゃらない事態にも遭遇しました。社会人になりたての私にとって、大きな衝撃でしたね。入社したばかりではありましたが、早く会社にとって必要な人材にならなければならない。成果を出さなければ、いつ解雇になってもおかしくはない。そのような危機感とともに、毎日を過ごすことになりました。

「営業のプロとは何か」を学んだ。プロとしてお客様に尽くした

――ゴールドマン・サックス証券では、具体的にはどのような仕事をしていましたか?

株式営業部に配属になり、株式に関する自社の見解や自社の投資商品をお客様に勧める仕事をしていました。連日深夜までの会食へ行ったり、海外のマーケット情報を集めて報告書を作成するために、早朝に出社したりもしていました。お客様、そして周りにとって必要とされる人材になるために、必死でしたね。

先輩たちはプロ意識が高い方ばかりだったので、とにかく何かを吸収しようと心掛けていました。お客様がお付き合いされている証券会社はたくさんありますが、その中で選ばれなければならない。先輩には「お客様のオフィスを訪問した際には、他の証券会社よりも深く長く頭を下げなさい」と言われました。「頭は低く、目は高く」というのは、面接の時に教えていただいた印象的な言葉です。

また、お客様のどのような要望にも、できる限り対応する。そう心に決めていました。あるお客様が社内で異動になって、これまでの専門外の領域について高速でキャッチアップを行うケースがありました。その際には、社内のエキスパートに集まってもらい、2日間にわたってその方のための勉強会を開催しました。ものすごく喜んでいただいて、関係性の強化につながったと思います。

ハードワークをこなす毎日ではありましたが、上司の方や先輩方に恵まれたので続けることができました。男女問わず、自分の信念を持っている人ばかりでしたし、激務の中でも誰もが優しく接してくれました。毎日エネルギーに満ちた、ポジティブな雰囲気に溢れていましたね。今でも、その時の上司の方には節目の度にご連絡しますし、時折数人で集まって食事をさせていただいています。

母が私にしてくれたことを、自分の子どもにできるだろうか

――2013年にゴールドマン・サックス証券を退職して、リクルートに転職されましたが、そのときの経緯を教えていただけますか。

このまま今の仕事を続けるのが自分にとっては良いのか、と感じたきっかけがありました。当時、営業の業務に加えて新卒採用にも携わっていて、アメリカで開催される海外在住大学生向けの合同説明会に出張する機会がありました。忙しい日程を終えて時差ボケの状態で自宅に帰ってきて、そのまま早朝に会社に行くためにタクシーを拾おうとしたのですが、なかなかつかまらない。秋口に入っていて、雨の中で肌寒さを感じながら、日の出前にタクシーを待っているときに、ある違和感を感じました。私はいつまでこのような毎日を続けられるんだろう。家庭を持ち、母になったときに、お母さんが私にしてくれたことを、私が子どもにできるだろうか。毎日子どもの帰りを家で待って、笑顔で迎えることができるだろうか。初めて立ち止まったような、「次のキャリア」を考えるきっかけだったと思います。

ゴールドマン・サックス証券での毎日は本当に充実していたのですが、自分が理想として掲げた人生を送るために、退職を決意しました。転職活動を進める中で、出会ったのがリクルートでした。この時も「まずはやってみよう」という気持ちで転職サイトに登録をしてみたら、リクルートのキャリアアドバイザーの方から連絡をいただきました。どんな会社を紹介されるのかと思って面談に行ってみたところ、リクルートへの転職を提案されたのです。「あなたにぴったりの会社があります。僕たちの会社です」と(笑)。営業から離れて、企画のポジションに就けること、金融業界からの転職者も多いこと、自由な社風を感じたことを理由に入社を決めました。

リクルートでは、労働市場を予測し、営業戦略を立てる仕事へ

――リクルートに転職しましたが、ゴールドマン・サックス証券で培った金融知識や営業スキルは役になったのでしょうか?

ほとんど役に立ちませんでした(笑)。経営企画の仕事では、役員や現場のマネージャーに対してプレゼンテーションを行う機会が多いのですが、PowerPointはもちろん、Excelも使ったことがありませんでした。先輩社員に怒られながらPCスキルを習得することから、リクルートでの仕事はスタートしました。

ほどなくして、経済指標から未来の労働市場を予測するプロジェクトにアサインされて、そこから道が開けましたね。ゴールドマン・サックスで専門家の方が執筆していた景気予測や株価予測のレポートをたくさん読んできたので、自分の知識や経験を生かすことができると思いました。データサイエンティストとタッグを組んで、より高度な予測にもチャレンジしました。同時に人材紹介事業の戦略立案にも携わりました。当時の中小企業向けの営業統括部長が「戦略の神様」と呼ばれていた方で、2人で会議室に連日こもって、ホワイトボードいっぱいに仮説を書きながら、議論を重ねました。その方とは、2年間くらい一緒に仕事をしましたが、多くのことを学びました。「人を動かす時に、小手先の戦術は長く続かない。変えるのなら、会社や組織の文化ごと変えないと」とおっしゃっていたのが印象的です。

「お前はどうしたいの?」と問われながら、リクルートで多くを学んだ日々

――証券の営業から経営企画へと、順調にキャリアを歩んだのでしょうか?

いえ、順風満帆には行かないことが多かったです。マネージャー向けの戦略研修を、ある部長と企画をして進めたのですが、そこで壁にぶつかりました。私自身が戦略というものについて、まだまだ理解が浅く、「この研修で何を教えるつもりなの?」「本当にこの仕事をやりたいと思ってるの?」「お前はどうしたいの?」と部長に指摘される毎日。折れそうになりながらも何とか食らいつくうちに、「真の戦略とは、自分の命を懸けられるものだ。その覚悟がないと、メンバーを巻き込めない」と教えてくれました。その言葉で視界がパッと開けた気がして、あのときの光景は今でも印象に残っていますね。ゴールドマン・サックス証券と比較すると、リクルートは熱い人や「鬼才」と呼ばれる人が多かった。より人間くさい会社で、会う人会う人が面白くて楽しかったですね。

そういえば、ゴールドマン・サックスでの習慣が役に立ったことがありました。証券会社時代は毎朝お客様に対して、アメリカ市場の動きと直近のトピックをメールで配信していて、リクルートでも同じようなメールを流してみたんです。労働指標の動きや雇用関係のニュースを配信していたら、現場の人たちに喜んでもらえて、営業の皆さんと仲良くなりました(笑)。飲み会に呼ばれたこともあって、社内での世界が広がりました。企画職は自部署に閉じこもりがちですが、メルマガを始めたことで、営業部のことや、「リクルートらしさ」を感じることもできました。

また、「効率的に仕事をする」という事を学んだことも私にとって大きかったと思います。ゴールドマン・サックス時代は「とにかく成果を出すために長時間労働も当たり前」という考え方で仕事をしていたのですが、リクルートでは「いかに効率的に成果を出すか。決められた労働時間の中で可能な限りの価値発揮を」という考え方を徹底的に教えられました。効率的に仕事をする習慣は、母となって子育てと仕事を両立している今に生きていると思います。

仕事を続けるか。キャリアを閉ざして、家庭に入るか

――そして、2020年にリクルートを退職します。その理由を教えてください。

仕事内容や組織風土は、自分の志向にマッチしていました。ただ、リクルートで働きながら2人の息子を出産した後、次第に自分が理想としていた母親の生活を実現するのが難しいと感じ始め、それが次第に強くなっていったのです…。長男を出産した際は、産休から引き続いてフルリモートで働くことができました。しかし、第2子の出産後、職場に復帰する際、「フルリモートではなく、職場に戻ってきて欲しい」と上司に言われて、悩んでしまったんです。その上司の方は、私のキャリアのために、職場で同僚と顔を合わせながら働いた方がいい、と考えてくださって、キャリアとしては前向きな話だったので、悩みました。

長男を出産してからは、毎日14時にお迎えに行き、一緒に公園で遊んだり、ご飯を作って食べさせたり。何とか仕事を調整しながら、私の母と同じような生活を送っていました。自分が思い描く、「子育ての理想の時間割り」で過ごしていただけに、この生活を変えるのは私にとって難しかった。仕事を取るか、母としての生活を取るか。キャリアを閉ざさずに、何とか今の子育てのスケジュールを維持できないものか。割り切ってリクルートを退職して、主婦としての人生を歩もうか。悩んで悩んで、夫や母親、友人にも相談しました。

フルリモートかつフレックス勤務のChatworkを選んだ。自分が理想とする「母」と仕事を両立させるために

――2020年7月にChatworkにジョインしました。その経緯を教えてください。

夫に相談した時に、「社長やCFOが知り合いで、面白い会社があるよ。一度、話を聞きに行ってみたら」と、紹介してくれたのがChatworkでした。コーポレートサイトを見ると「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションが掲げてあったので、日本にこんな会社があるんだ!と心に響きましたね。「ぜひ、紹介して!」と夫に頼み、面談の機会をいただきました。「キャリアを諦めないで欲しい。希望する子育てと仕事は両立できる。フルリモート、大歓迎です。ここで働いてみませんか」と言われて、その場でお世話になることを決めたのです。

――Chatworkで働いてみて、いかがでしょうか?

フルリモートかつフレックス勤務でスタートしました。2人の息子との時間はそのままに、仕事と両立できています。コロナ禍での転職だったのですが、周囲の皆さんが丁寧にサポートしてくれたので、キャッチアップに困ることはなかったです。「分からないから教えてください」とお願いすれば、皆さん気持ち良く対応してくれました。一言で言うと、温かくて人間味のあふれる会社ですね。みんなで助け合う。オープンに情報を共有する。そして、仕事を楽しむ。ミッションでも触れているとおり、働くことを楽しむのが上手な人たちが多いです。

ゴールドマン・サックス証券やリクルートと比べて、CEOやCFOとの距離が圧倒的に近い

――具体的には、どのような仕事を担当してきましたか?

メインの担当はIR(Investor Relations:株主や投資家への情報提供)です。決算発表会の運営やプレゼンテーション資料の作成を行ったり、CFOと一緒に投資家と面談に出席することもあります。株主や投資家との関係性を向上させることがミッションなのですが、予定が立てやすいのが私にとってはとてもありがたいです。決算発表のスケジュールは年間を通してほぼ決まっているので、家庭での予定も立てやすい。この時期は差し迫った仕事が少なそうだから、子どもたちが喜びそうな予定をたくさん入れよう、学校の行事にも参加しよう、決算発表の1ヶ月前は忙しいからおじいちゃんとおばあちゃんに頼もう、というように、家族とのスケジュールが組みやすいのは助かっています。

――IRの仕事で、どのようなやりがいを感じていますか。経営陣との距離も近いですよね。

私がジョインしてからも、Chatworkは急成長を続けています。その背景にある経営陣の戦略や想いに直接触れられるのは刺激的ですね。CEOやCFOと頻繁にコミュニケーションをとることができる。ゴールドマン・サックス証券やリクルートではありえなかった環境です。

決算発表の内容を打ち合わせるだけではなく、他社の発表内容を参考にしながら経営陣に提案したり、投資家の方からのアドバイスを活かして、情報開示の頻度や新しいモニタリング指標について議論することもあります。決算の数字を私が変えることはできませんが、そこから何を読み取るのか、そして何を伝えるのかは、提案できるし、工夫の余地が大きい。私自身の仕事を通じて、投資家のマインドや株価に良い影響をもたらし、ひいてはChatworkの成長にも貢献したい。そのような想いを持ちながら、日々の仕事に向き合っています。

IRの仕事を通じて、世の中の働き方をアップデートする

2022年第2四半期決算より

――決算発表の内容において、具体的にこだわっていることはありますか?

リクルートでの仕事の影響もあって、数字をただの数字として捉えるだけではなく、それを積み上げた現場の皆さんの努力を感じ取って、それを表現しようと心掛けています。リクルートでは、営業スタッフが経営企画と同じフロアで働いていて、営業の方が目標達成すると皆で拍手するのですが、私もそれに加わるのが楽しみでした。1本1本の受注にこだわる熱量が、私は好きだった。だから、Chatworkでもその現場の熱量を何とか伝えたいと思いながら、資料やスクリプトを作っています。「登録ID数が●万人増えました」と数字で表現するのは簡単です。ただし、そこに至るまでにセールスの1本1本の電話があり、カスタマーサクセスの丁寧な対応があり、プロダクトの皆さんの地道な機能改善がある。その努力には最大限の感謝と敬意を感じながら、発表に落とし込むようにしています。決算発表会は単に会社の業績を伝えるものではありません。3ヶ月間の社員全員の想いと努力を、世間にお披露目する場だと強く意識しています。

加えて、Chatworkは「働くをもっと楽しく、創造的に」をミッションに掲げている会社です。その特徴を決算発表でぜひ伝えたいと思い、自社の働きやすさを向上させる取組をアピールしました。2022年8月の発表では、全社コミュニケーションについて触れました。世間的にもリモートワークが広がっている中、Chatworkは社員同士のつながりを大切にするために、「Cha会(全社総会)」「Cha室(月次会議)」「Chadio(社内ラジオ)」といったコミュニケーション施策を実施しています。私自身、入社してからずっとリモートワークをしていますので、これらのイベントは本当にありがたかった。「決算発表資料にも入れるべきです」とCEOに提案し、採用されました。楽しく創造的に働くための打ち手を、投資家や外部の方に伝えることで、Chatworkの評価を高めたいですし、それに感化される会社が出てくれば、世の中の働き方がアップデートされる。IRを通じてそのような世界観を実現していきたいですね。

あのときの感謝の気持ちを、IRに込める

――確かに、ChatworkのIRは、世の中の働き方につながっている仕事でもありますね。

まだまだ私自身の影響力は小さいですが、大きな可能性がある仕事だと思っています。この会社に入社したときの、自分のキャリアを続けられた感謝の気持ちが根強く残っています。自分が理想とする子育てや家庭を実現するためには仕事を辞めなければならない、と追い込まれたのに、今ではこれ以上ない形で両立ができている。Chatworkでの新しい働き方と出会うことで、私の人生も、家族の人生も、いい方向に進めることができたと感じています。同じように悩んでいる人は、世の中に多くいらっしゃると思います。そういう人たちに、「諦めないで」と伝えたい。一歩先の働き方を実現しようとしている会社があることにも気づいてほしい。決算発表では、会社の業績を伝えるのはもちろんですが、そういう想いも込めながら進めています。

周りのお母さんにも、バリバリ働いていたのに仕事を辞めている人は多いです。もちろん、家庭に入ることもとても幸せな選択肢の一つだと思う。でも、私みたいに仕事を継続したいと考える人もたくさんいるはずです。Chatworkの働き方をママ友に伝えると、驚かれることも多いですね(笑)。IRの場だけではなく、身近な友人たちにもこの会社の良さを伝えていきたいと思っています。ゆくゆくは、「働き方」の選択肢が今よりももっと広がって、それぞれがその時々で希望する働き方を実現していけるような、そんな社会になっていったら、そしてそれに少しでも貢献していくことができたら、と思っています。

家庭では、2人の息子それぞれの彼ららしい成長を一番に、好きなことや得意なことを応援しています。学校や習い事のサポートをしながら、一緒に遊んで、ご飯を食べて、小さな変化や成長を見逃さないようにいっぱい褒める毎日です。フレキシブルにお仕事ができているので、一緒にいる時間をたくさん取れているのは本当にありがたいです。彼らの学校やコミュニティにも貢献したくて、学校や幼稚園の役員も務めています。また、社会や仕事にも関心を持って欲しいので、仕事の話を子どもたちにすることも。決算開示と説明会をして帰宅した日は、「今日はママの会社でこういう業績の発表をしたよ」と報告します。子どもたちからは「ママの会社は儲かってるの?」と聞かれたときには驚きました(笑)。悩んだとき、立ち止まった時に仕事を辞めなくて良かったと思います。このままの形で、できる限りキャリアと家庭を両立させていきたいですね。そう、私の母のように。

撮影場所:東京オフィス(WeWork 日比谷FORT TOWER)