Cha道

Chatworkの「人」「組織」を
伝えるメディア

Chatworkとの出会いが仕事人生を変えてくれた。その顧客体験を広げていくために戦略を磨き続ける。

f:id:cw-recruit:20210709120826j:plain

出身は埼玉県。海外の大学を卒業してから、ベンチャー業界に飛び込んだ小口。初期のランサーズや、成長期のネオキャリア、そして自らが起業した会社を経営する中で、数多くの成功と失敗を経験してきた。そのキャリアの中で、どのようにChatworkに行き着いたのか。そして、いま、Chatworkの事業戦略をどのように描いて実行しているのか。自身の想いとともに語ってくれた。

■プロフィール

f:id:cw-recruit:20210709120851j:plain
小口 展永(Koguchi Nobuhisa)
ビジネス本部 クロスファンクションユニット
事業戦略部 マネージャー

埼玉県出身。オーストラリア国立大学の卒業後、2010年に株式会社チェンジへ新卒入社。ランサーズには3人目のビジネスメンバーとして参画。事業戦略の策定や資金調達、新規事業・アライアンス業務を手掛ける。そしてネオキャリアに転職し、事業開発会社の新規立ち上げとHR-Techの新規事業開発を行った。自身の会社の起業を経て、Chatworkにジョイン。事業戦略部マネージャーとして、新たな成長のための事業戦略を進めている。

コンサルティング企業での「フィードバックの嵐」があったから何とか一人前になれた

――学生生活の中で、転機になった出来事はありましたか?

埼玉県の高校を卒業して、オーストラリア国立大学の環境科学に進学しました。もともとは北海道大学で獣医を目指そうかなと思っていたのですが、いろいろ考えるところがあって、その道には進みませんでした。そこで「どうせなら遠くに行こう!」と思い、多国籍の学生が集うオーストラリアの大学を選びました。現地での就職も考えましたが、日本の外側から見ると、日本の良さが逆に分かるようになったので、卒業後は日本に戻ってきました。

――新卒ではどちらの会社に入りましたか?

海外留学生でリーマンショック直後ということもあり、就職活動はわりと大変でしたね。実家が自動車関連の製造業を経営していて、自分は長男なのですが、その世界には入らずに自力で生きていこうと、鍛えられる環境を選びました。入社したのは、株式会社チェンジというコンサルティング企業です。外資コンサルのアクセンチュア出身の方々が立ち上げた会社で、当時は50名くらいの規模。経営陣の雰囲気や社風に惹かれて入社しました。

とにかく、新卒メンバーを組織全体で育てようとするフィードバックの文化が凄かった。資料の作り方から始まって、言葉遣いなどのビジネスマナーに至るまで、ちょっとしたところでも「神は細部に宿る」というように無数のフィードバックが来る。その嵐に必死に応える中で、仕事力の基礎が身についたと思います。私自身が社会人として半人前だった時期に、本気で向き合ってくれて何とか一人前に育ててくれた。とても有り難かったですね。

ランサーズに転職。社会人3年目から、シリーズAの資金調達や大手企業との提携を推進

f:id:cw-recruit:20210706124920j:plain

――チェンジは約3年の在籍になりましたが、次の職場として、どちらに転職しましたか?

クラウドソーシングのランサーズです。事業会社で一つのサービスにフルコミットしたいと思って、2013年1月に転職しました。当時のランサーズには、ビジネスの人材がほとんどいない中で入社したので、あらゆる仕事を任されましたね。事業戦略や資金調達、新規事業・アライアンスを主に担当しました。社会人3-4年目にもかかわらず、シリーズAの資金調達や、大手企業との提携活動を推進できたのは、1社目で身についたスキルを活かせたのだと思います。
クラウドソーシングに世の中の注目が集まった時代でしたが、その裏側では仲間たちと一緒に試行錯誤を続けていました。クラウドソーシングという市場がこれからどうなっていくのか、不確実性の中でも毎日が充実しており、オフィスで朝から晩まで仕事をしていました。好きな人たちと全力を尽くすことで「時代の熱」を感じ合う。大変ではありましたが、楽しかったですね。あの経験が、いまChatworkで仕事をしている理由の一つにもつながっています。

非IT×営業だったネオキャリアにジョイン。何度も打ちのめされながらもテック化に成功

――その後は、どのような仕事を経験しましたか?

ランサーズでの新規事業が落ち着いたタイミングで、転職することを決意しました。組織内にオペレーショナルな業務が増えてきたので、これまでとは違うチャレンジをしたくなったからです。既存の延長線ではなく、新たな道に挑みたかった。当時はまだ26歳だったので、自分の経験の幅を広げようと、非IT業界を選びました。
転職先は人材系のネオキャリアです。営業主体であり、組織が急拡大中の会社を「HR Tech」の波に乗せながらテック化し、労働集約から資本集約の会社に舵を切っていく。その変革を起こそうと、IT出身者でチームを組んで挑戦することにしました。

――テック化は上手く進んだのでしょうか?

やはり簡単なことではなく、かなり苦戦しました。当然なのですが、営業職が主流の会社なんですよ。企画職やエンジニアが活躍できる環境を作ることが、最初のころは特に大変だった。組織的な事情で取り組みが前に進まないことも多かった。チームのうちの誰かが「もう辞めてやる!」と常に言っていました(笑)。それを他の人たちで引き留めながら、何とか食らいついていった。自分ひとりでやっていたら、持たなかったでしょうね。
IT子会社のターンアラウンドに携わった後に、事業開発のインフラを作ることにしました。事業開発系のIT人材を新会社設立を通して集結させたことによって、HR-Techの波を掴むための土台がようやく整い始めたのです。この時代から生まれたサービスは、今ではネオキャリアの看板事業になっています。ネオキャリアで過ごした激動の2年間は、浮き沈みが激しかったがゆえに、多くのことを学べました。

28歳で起業。業界特化型のバーティカルメディアモデルを完成させて、売却の道を選択

f:id:cw-recruit:20210706124825j:plain

――その後は、起業していると聞いたのですが。

就職活動支援のWebメディアを28歳の時に立ち上げました。業界特化型のバーティカルメディアを運営し、学生目線で本当に知りたい就職情報を届けるものです。サービス開始直後に数千名の学生が登録してくれて、1年間ほどで安定的な集客基盤が整い、新卒人材紹介につなぎこむビジネスモデルの実証実験も終わりました。自前で人材紹介業をやっていくか、引き合いのあった紹介会社に売却するか、主に2つの選択肢がありましたが、結果として、取引先であった古巣のネオキャリアに売却することに決めました。
バーティカルメディアモデルの仕組み化を通して、複数業界に横展開しながら、集まった学生に対して業界特化型の人材紹介サービスを提供するものでした。最終的には総合的な判断で売却となりましたが、起業に関わってくれたチームの状況を考慮した部分が多かったです。私自身としても、国際結婚の妻との第一子が生まれるタイミングであり、子育てに一緒に取り組みたいと考えて、売却後は経営から降りることにしました。

子育て・フリーランスを経て、ランサーズ時代に衝撃を受けた「Chatwork」にジョイン

――経営者の次のキャリアがChatworkになりますが、その経緯を教えてください。

第一子の子育てが落ち着いてきた頃から、フリーランスのコンサルタントとして、知り合い経由などで、スタートアップの事業戦略や新規事業開発を手伝っていました。個人としては得意な仕事ができましたし、様々なケースに取り組むことで応用力は鍛えられたのですが、もどかしさは感じましたね。やっぱりひとりでは、チームとして盛り上がれないんですよ。外から支援していても、全くの当事者にはなれない。ランサーズ時代のようなワクワク感が得られない。仕事をしている毎日が思い出になっていかない。そこで、就職を考え始めた時に出会ったのが、Chatworkだったのです。
ビジネスチャットツールの「Chatwork」とは、2013年のランサーズ入社時に初めて出会いました。ちょうど「メールの時代は終わりました」というキャッチコピーが使われていたタイミングで、サービスカラーも当時は青色でした。それまでメール文化で生きてきた自分は「こんなにもスムーズに、仕事でコミュニケーションすることができるんだ!」と衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。サービスではなく運営会社として、転職活動時に改めて興味を持ち、役員の方々から話しを聞いたところ、「ビジネスチャット史上、ビジネスに携わる身としては、今のフェーズが一番おもしろい!」と確信して入社を決意しました。

Chatworkでは、業界に特化した「新たな成長戦略」の戦略立案から戦略実行までを担う

f:id:cw-recruit:20210706124540j:plain
――Chatworkでは、どのようなポジションを担っていますか?

2020年11月に入社し、事業戦略部のマネージャーをしています。Chatworkサービスを世の中に広めるための事業戦略を立案し、実行までを担っています。チームは私も含めて5名。入社からの2ヶ月間で戦略立案フェーズを終わらせて、2021年の1月からは戦略実行フェーズに入りました。まさにカオスを構造化しながら走っていく感じで、少人数のチームで議論しながらスピーディーに仕事を進められています。
私たちが取り組んでいるのは「Horizontal × Vertical戦略(セグメント戦略)」と呼ばれるものです。Chatworkは、ビジネスチャットツールとしてあらゆる業界/業種で使われていますが、それぞれの業界をバーティカルに深掘りしていく。そして、業界理解・顧客理解を組織横断的に展開することで、戦略の成果を波及させていき、業界文脈での課題解決を支援していく。そのように戦略を推進しています。

オープンコミュニケーションと相互理解を通して、多様性を活かすチーム文化につなげる

――マネージャーとして、どのようにチームを運営していますか?

直近はチームの立ち上げ期であり、全体の学習量を最大化させながら、組織的にPDCAを速く回していきたかったこともあって、役割分担を意図的に細分化させませんでした。同じ絵を見ながら、同じことをチーム全員で体験して、一人ひとりの気付きや学び、ちょっとした違和感をシェアしていく。多様な視点からフィードバックを得ることで、成功の確率や仮説の精度を向上させていく。このようにチームが一丸となって、仮説検証をスピーディに回すことによって、この半年間でセグメント戦略は軌道に乗ってきました。
リモートワーク中心の仕事環境において、この短期間で新しい戦略を軌道に乗せられたのは、チームビルディングが上手くいったからだと思います。信頼関係やチームワークを築いていくためには、オープンコミュニケーションと相互理解が何よりも大切です。たとえば、事業戦略部の朝会では、雑談に多くの時間を割いています。「週末はキャンプに行きました」「おもしろいYoutubeチャンネルを見つけました」「今日の体調は10段階中の7です」みたいに、カジュアルな話をする時間を意識的に設けています。その結果、個性を受け入れる風土が形成されて、多様性を活かすチーム文化につながっていると思っています。

ビジネスチャットへの大きな潮流は、いま起きている組織構造とコミュニケーション構造の変化

f:id:cw-recruit:20210706124754j:plain

――コロナ禍でのセグメント戦略の進捗状況はいかがでしょうか?

当初の戦略仮説から特段の修正はありません。Chatworkは初期市場の基盤を持ちながら、メイン市場に入っていくフェーズとなりました。ビジネスチャット市場の顧客層が先進層から一般層に進行していく中で、製品中心から顧客中心の考え方にシフトし、事業と組織の組み立て方を刷新することが段階的に求められています。
昨今のコロナ禍におけるテレワーク推進から「ビジネスチャット」は注目されていますが、そうしたことに限らず、時代の流れはビジネスチャットに向かっていると確信しています。その大きな潮流を生み出しているのは、今世紀まさにいま起きている組織構造とコミュニケーション構造の変化です。
従来は、縦型の組織運営が主流でしたが、最近では横型の組織運営が増えています。そうなると、ビジネスコミュニケーションのあり方も変わってくるわけです。例えば、縦型の組織運営では、情報伝達のルールや伝統的な承認プロセスが重視される一方で、横型の組織運営では、コミュニケーションの即時性や展開性が重要になります。

Chatworkで自分の働き方、仕事人生が変わった。このサービスを通して社会を前進させたい

f:id:cw-recruit:20210706124946j:plain

――最後に、この仕事に対してどのような意義を感じているのか、教えてください。

Chatworkサービスに対する原体験が大きいですね。ランサーズで働いていた時に使い始めたのですが、圧倒的なスピードで仕事が進むようになりましたし、組織の人間関係もまた違ったものになりました。当時は新規プロジェクトを多く抱えていて、先が見えない中で試行錯誤を重ねていました。Chatworkを使うことで、周りの人がすぐにアイデアを出してくれたり、ちょっとした違和感や悩みをオープンに共有できるようになった。仕事が閉じたものから開いたものへと、職場の風景が変わったんですね。
スピード・開放性だけでなく、人生で成し遂げられる仕事の総量と正確性も上がりました。私自身の可能性を広げてくれて、キャリアをより良いものにしてくれた。言い過ぎかもしれませんが、Chatworkで自分の働き方、仕事人生が変わったのは事実です。その恩義はずっと感じているので、このサービスに対して貢献したいですし、この体験をできるだけ多くの人に広めていきたい。時代の流れに乗って、より良く社会を前進させたい。そのためにやれるだけのことをやりたいと思います。