Cha道

Chatworkの「人」「組織」を
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人生の大半を費やす仕事だからこそ、楽しく創造的でありたい。

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「働くをもっと楽しく、創造的に」
Chatworkが掲げるこのミッションには、「人生の大半を過ごす『働く』という時間を、もっと楽しく、創造的なものにしたい。そうすることで、人生を充実感のあるものにし、より社会を豊かにしていける」という私たちの願いが込められています。
このミッションに強く共感し、Chatworkで働くことを決めたのが、PHPのサーバーサイド開発に携わる山腰知典です。山腰がエンジニアとして大切にしてきたことや、サービス開発にかける思いを、キャリアを振り返りつつ語ってもらいました。

■プロフィール

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プロダクト本部 サーバーサイド開発部(PHP)
山腰 知典

専門学校時代にPHPに触れたことをきっかけに、PHPエンジニアとしてのキャリアをスタート。アルバイトやインターンでプロダクト開発の知見を学んだ後、冠婚葬祭に関する自社サービスを開発する会社で社員として働き始める。その後、Chatworkのサービスやコーポレートビジョンに関心を抱き、2020年8月にChatwork株式会社へ転職。サーバーサイドエンジニアとしてPHPのコーディングに携わる。

動くものをすぐ作れるPHPの手軽さが好きだった

――まずは学生時代のエピソードから教えてください。

父がシステムエンジニアなので、幼稚園のころから家にPCがあり、ずっと遊んで育ってきました。幼い頃から「将来的にはPCを使う仕事がしたい」と思っていて、プログラミングなどIT関係の道に進もうと決意していましたね。中学生のときにプログラミングを学ぶのに良さそうな専門学校を見つけて、そこに進学する前提で高校も選びました。
初めてプログラミングをしたのは、専門学校に入学してからです。授業ではJavaを教わっていましたが、僕は2年生くらいからPHPをよく書くようになりました。

――なぜPHPを好きになったのですか?

専門学校ではチーム開発の授業があり、そのリーダーが「PHPを使おう!」と、紹介してくれたのが始まりです。Javaはユーザーに使ってもらえる状態のアプリにするまでに、複雑な設定や下準備をする必要があるため、プログラミング初心者にとっては少々ハードルが高かったです。それに対して、PHPではブラウザで動く状態のアプリがすぐに作れたので、その手軽さに魅力を感じました。
PHPに対して良くない印象を持っているエンジニアもいますが、僕は肯定派です。たぶん、読みやすく書きやすい記法が可能になったバージョンであるPHP7が入り口だったからだと思います。現在、ChatworkではサーバーサイドエンジニアとしてPHPを書いていますが、PHPのキャリアはこの時代からスタートしました。

エンジニアの基礎を築いた、学生時代の経験

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――専門学校時代には複数社のアルバイトやインターンを経験されたそうですが、印象に残っている出来事はありますか?

はじめは、所属していた部活の顧問の紹介により、受託開発をしている小さな会社で、DrupalというCMSを用いた開発に携わりました。当時はまだ2年生で開発経験もあまりなく、Webサイト制作において何が必要なのかイメージが固まっていない状態でした。CMSですから実際にコードを書くというより、要素を組み合わせるパズルのような開発でしたが、これが自分にとっては勉強になりました。
実際に動くアプリを見ながら作業を進めることで「Webサイトの画面内に含まれる要素はどのようなもので、どう配置してやるべきか」「データベースから取得したデータを裏側ではどのように操作しているのか」などが想像できるようになったんです。ユーザーに見えている画面や機能と、動作しているプログラムとを紐づけてイメージできるようになったのは、その後のWebサイト開発にすごく役立ちました。
その次に、受託と自社サービスをやっている別の会社でのアルバイトもいい経験になりました。携わったのはPHPフレームワークのLaravelを用いた受託のプロジェクト。問い合わせフォームの開発を担当したんですが、僕にとっては初めての、クライアントがいてお金が直接動く案件でした。商品としてサービスを提供するにあたり、セキュリティや性能要件など機能面以外でも考慮すべきことがたくさんあると気づきました。
その会社では、DDD(ドメイン駆動開発)の基礎を学ぶこともできました。受託開発のプロジェクトが終わった後は社内ツールを作ることになり、その開発では新しい試みとしてDDDを使うことになりました。上司がDDDの概要やおすすめの記事など、基礎の部分から教えてくれました。このときDDDを学んだことが、後のキャリアでも役立ちました。
社内ツールの大枠が完成した段階で、内定先の企業でインターンをするために辞めましたが、すごくお世話になった会社です。この時期に学んだことが、僕のエンジニアとしてのベースを築いてくれました。

就活で大苦戦。だが偶然の出会いからチャンスをつかむ

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――内定先の話が出ましたので、次は就職活動のエピソードを聞かせてください。

企業選びで一番大切にしていたのは、自社サービスに携われる企業であることです。ユーザーの方々に「この機能すごく良いね!」と喜んでもらいたいですし、「○○の機能は自分が開発したんだよ」と誇りを持って言える仕事がしたい。それに、僕は継続的にプロダクトを改善していきたい気持ちが強いので、受託開発では自分の望む働き方が難しいと思いました。
でも、就活はめちゃくちゃ苦労したんですよ。東京の自社開発系のITベンチャー企業にたくさんエントリーして、新幹線で面接を受けに行ったりしました。でも、ひたすら何社も受けたけれど全部落ちて。「希望しているような会社は無理かも……」とネガティブになっていた頃もあります。

――就職先が決まったきっかけは何ですか?

ちょうど就活で苦戦している時期に、PHPカンファレンスの懇親会で、冠婚葬祭に関するサービスを開発している会社のエンジニアの方と話す機会がありました。DDDに関する話題ですごく盛り上がった後、就活のことを話すと「うちなんかどう?」と誘われました。後から聞いたら、社交辞令だったらしいんですけど(笑)。
その会社は、自社サービスに携われるし、懇親会で話した方も「一緒に働きたい」と思えるような人柄で、自分の希望は全て満たしていました。選考中も手ごたえがあって見事に内定をもらい、入社前にインターンとして働き始めたんです。

――内定者インターンでの仕事内容を教えてください。

自社内にあるカスタマーセンターで利用されている、お客様情報を登録する管理画面の一部機能を開発しました。普通ならば、インターン生はまず簡単な機能やユーザー影響の少ない機能から担当するケースが多いと思います。でも、専門学校でいくつもアプリを作っていたことや、過去のインターンでDDDを用いた開発経験があったことから、いきなり重要度の高い機能を任されることになりました。
社員の方に「山腰君はインターンじゃなくて中途扱いだから」と言われたりもして(笑)。専門学校を卒業して社員として入社してからも、新入社員研修を受けた後は、すぐに開発部に戻って仕事をしていました。

――その企業で働いていた頃の経験で、印象に残っていることはありますか?

入社後、しばらくは管理画面の開発を担当していましたが、途中からレガシーなシステムのリニューアルを担当することになりました。古いバージョンのPHPで書かれており、コードもかなり複雑で読みづらくて。「なんじゃこりゃ!」と、最初は途方に暮れましたね(笑)。
ですがこのプロジェクトで、コードを改善して見やすく改修しやすい状態へとリファクタリングをしていく経験が積めたのは良かったです。Chatworkの業務でコードのリファクタリングをする際に、当時の経験がすごく生きています。

Chatworkのミッションと自分の考えがぴったりマッチした

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――その後、Chatworkに転職された理由を聞かせてください。

入社のきっかけになったエンジニアを皮切りとして、目標にしたいと感じていたエンジニアが次々と退職していくという出来事があったのが大きいです。その会社は組織体制の転換期にあり、その影響から以前からいた優秀な方々がたくさん抜けてしまう時期がありました。残念ながら、この人を目標にしたいと感じる人が社内にいなくなってしまったんです。
もっと良い環境の会社もあるかもと考えていたとき、同じチームのエンジニアがChatworkに転職すると聞きました。以前から仕事でChatworkを使っていましたし、カンファレンスなどでChatworkが登壇しているのを見に行ったこともあり、存在は知っていました。でも、Scalaを使っている会社で技術力がすごく高い印象があり、自分が行ける場所ではないと思っていたんです。身近な人が転職して、しかも実はPHPも使っているらしいと聞き、初めて転職先として意識しました。
それから、自分の仕事に対するポリシーとChatworkのコーポレートサイトのメッセージがぴったりマッチしていました。人生のうち大部分の時間を仕事に費やすわけですから、絶対に仕事は楽しい方がいいと考えているんです。朝起きて「仕事に行きたくない」と思うような人生を送りたくないというか。
Chatworkのコーポレートサイトには「人生の大半を過ごす『働く』という時間を、もっと楽しく、創造的なものにしたい」と書かれていました。メッセージを読んだときにびっくりして。「僕の価値観と同じだ。めちゃくちゃマッチしてるじゃん!」と思ったんです。
そして、自社サービスを開発している会社であり、自分のコードで多くのユーザーを幸せにできる。こうした要因が重なって、転職を決めました。

――実際に入社して、Chatworkの社風はどうですか?

とにかく風通しが良いですね。思っていることをちゃんと言えて、メンバーの意見を尊重してもらえる社風です。僕は意見を遠慮なくどんどん言うタイプですし、「なぜ自分たちは、この仕事に取り組む意義があるのか」を理解して進めたいタイプなので、Chatworkの文化は働きやすいです。
現在はエンジニアとして、PHPを用いたサーバーサイドの開発・運用に携わっています。最近では、マルチアカウント機能のサーバーサイド開発を担当しました。機能がリリースされた際、SNSなどで「神機能、来た!」という感じでユーザーの方々が喜んでくださるのを見て、本当に嬉しかったです。そういった意見を目にすると、Chatworkは多くの方に愛されているサービスだなとあらためて思います。手厳しい意見をいただくことも多いのですが(笑)。

チャレンジを続けながら、“自分らしさ”を見つけたい

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――他のプロダクトにはない、Chatworkならではの開発のやりがいはありますか?

一般的なBtoBのサービスは、利用者が一定以上のITリテラシーを持っていることが前提になっているケースが多いです。しかし、ChatworkはIT系ツールに慣れていない方々にも使っていただけることが前提になっています。
だからこそ、「どんな方にとっても使いやすいサービスになっているか」を考えて機能を検討する必要があります。大変な部分もありますが、工夫のしがいがあって面白いです。DXの第一歩を踏み出す人たちにアプローチできるようなプロダクトで、貴重な経験ができていると思います。
サービスの利用時間が長いこともChatworkの特徴です。多くの方は仕事中にずっとChatworkの画面を開いているわけですから、これほど使い込まれるサービスに携われるのは、やりがいが大きい。長時間使っていただだくものだからこそ、徹底的にユーザビリティを追求していきたいです。

――今後はどのようなエンジニアになっていきたいですか?

正直、まだまだ模索中ですね。自分が目指すべきエンジニア像を探している最中なんです。僕は比較的、意見を話したり考えをとりまとめたりするのが得意なので、エンジニアとビジネスサイドとの仲介役を務めたり、何らかの形でマネジメントを担うような立ち位置は、自分の良さが出るかもしれないと思っています。今後は、チャレンジを続けながら自分の方向性を見つけていきたいです。

――これから、山腰さんらしい道を見つけていってください。今回はありがとうございました!