Cha道

Chatworkの「人」「組織」を
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これまでのやり方にとらわれず、“新しいChatwork”をみんなでつくる。

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「自社サービスの開発が好きなんですよね。自分でアイデアを提案できますし、開発した機能によってプロダクトが改善していくのが楽しい。ユーザーからの反応もモチベーションにつながります」
こう話すのは、ChatworkのAndroidアプリ開発に携わる小野澤洪作。長きにわたりエンジニアのキャリアを歩んできた小野澤は、理想の開発スタイルを実現できる場所としてChatworkを選びました。今回は小野澤にこれまでのキャリアについてインタビューしました。

■プロフィール

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プロダクト本部 モバイルアプリケーション開発部
小野澤 洪作

エンジニアとして21年以上、Androidエンジニアとして10年近くのキャリアを持つ。受託開発から自社サービス開発まで、またエンタメ系から教育系まで、多種多様なスタイルの開発を経験。2015年8月よりChatworkに入社し、Androidアプリ開発に関わる。乃木坂46の生田絵梨花さんの大ファン。

「伸びそうな業界だ」と感じ、電話交換機のシステムに強い会社へ

――エンジニアになったきっかけを教えてください。

もともと、学生時代はプログラミングに触れたことはほとんどなくて、大学では電気電子工学科で電気関係全般を学んでいました。エンジニアの道を歩むきっかけになったのは、たまたまIT系の企業に就職が決まったからですね。
その会社は電話交換機のシステムに関連する事業などをやっているSIerでした。私が就職活動をしていた当時は、携帯電話が普及し始めていた頃だったため、「これから伸びそうな業界だな」と思っていました。しかし、配属されたのは電話とは全く関係のない、受託開発をする部署でしたが(笑)。そこで初めて本格的にプログラミングに触れました。

――どのような業務を担当していたのでしょうか?

トレーナーだった先輩がデータベース設計を担当する人だったため、最初はそうした仕事を一緒にやっていました。ですが、プロジェクトが炎上して人が足りなくなり、私も急遽アサインされてJavaを書くことに。そのプロジェクトは3週間くらい休みがなかったり、徹夜作業があったりと、めちゃくちゃ大変でしたね。
その後、転職活動をして内定をもらったのですが、なんとその会社の社長に「社員よりもフリーランスになった方が稼げるよ」とすすめられて(笑)。勢いでフリーランスの道を選びました。変わったきっかけですよね。しばらくフリーランスを続け、エンジニアとしてのキャリアを積みました。

初めての自社サービス開発で、アイデアが形になる楽しさを知る

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――その後、エンタメ系のソフトウェア開発などを行っているジークレストに、社員として入社されたとか。

フリーランス時代に、仕事を請けていたクライアントのひとつがジークレストです。@gamesというゲームの開発に携わっていました。@gamesは、アバターをガチャで購入し、衣装を集めて着替えたり、部屋の模様替えをしたりして、他のユーザーと会話をしながら遊ぶゲームです。Javaでのサーバーサイド開発がメインだったのですが、Flashでクライアント側もつくるようになりました。
@gamesは私にとって初めての自社サービス開発でした。受託開発ではどうしても、クライアントから言われたものをつくるだけになりがちです。しかし@gamesの開発では、企画担当者と話し合いながら機能をつくって、結果が目に見えてあらわれるので、本当に楽しかったですね。
良い機能をつくれば売上がアップしますし、インターネット上でユーザーからの反響も得られます。サービスを改善するためにいろいろアイデアを考えて、それが形になり、リアクションをもらえる。受託開発にはない面白さを感じたため、もっとコミットメントしたくなり、フリーランスではなくジークレストの社員として働くことを決めました。

――ジークレストで特に印象に残る出来事を教えてください。

私がつくった管理ツールで、運営担当のメンバーたちが喜んでくれたことです。ツールの開発前は、ガチャの確率などを変更する場合に、運営担当者がエンジニアに依頼をして設定してもらうフローでした。
しかし運営の人たちからすると、エンジニアが忙しい場合は頼みにくいですし、かといって自分たちでは設定できない。彼らはよく「エンジニアに何回もお願いするのは申し訳なくて、ミスできないから大変だよね」と言っていました。「なんとかできないかな」と思い、Excelファイルを読み込んでデータベースに情報を登録できる管理ツールを作成しました。
このツールを使うことで、運営担当者がExcelにデータを入力するだけで設定変更でき、ミスをしてもすぐに修正できるようになりました。彼らがすごく喜んでくれたのが印象に残っていますね。自分の仕事がダイレクトにサービスや運用の改善につながり、誰かに喜んでもらえることは、自社サービスの魅力だと思います。

アメリカでの生活を経験後、Androidアプリの開発に携わる

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――その後アメリカに行かれたと伺っています。

@gamesを海外展開するために、親会社であるサイバーエージェントのアメリカでの拠点に出向して、ジークレストアメリカの立ち上げに携わりました。
とにかく人が足りておらず、当時はどんな仕事でもやりましたね。ローカライズのためのさまざまな調整作業、サーバーサイド開発、クライアントサイド開発、インフラ構築。現地で雇ったスタッフに使ってもらうためのパソコンを購入して、セットアップする作業もやっていましたよ(笑)。
普通ならば、ひとりのエンジニアがここまで幅広い仕事を担当することはないですよね。「必死になって頑張れば、どんな状況でもなんとかできる」という自信がついたのは大きかったです。その後、ジークレストがアメリカから撤退して、私も日本に帰国しました。しかし残念ながら、日本では自分が興味を持って取り組めそうな業務のポジションが空いていなくて。
そこで、ジークレストの同僚が転職することをきっかけに、私も転職先の会社に一緒に移ることにしました。受託開発をしているフォーエスという会社です。入社して最初に担当したのは、高校生向けの教育系のAndroidアプリでした。ジークレスト時代にほんの少しAndroidアプリ開発に触れてはいましたが、スキルはほぼ無いようなものでしたね。
言語はJavaなので「経験があるし、なんとかなるだろう」と思っていたら、サーバーサイドのJavaとは全く勝手が違って、けっこう大変でした。でも、今振り返るとこの時期にAndroidアプリ開発に出会えたのは、キャリアにおいてプラスになったと思います。

――フォーエスで手掛けた案件で、印象的なものを教えてください。

教育系アプリの後に、iOS版として試作された某アプリのAndroid版を開発する業務をしました。iOS版がアニメーションをたくさん使っていたので、わからないながらもAndroid版でアニメーションを上手につくる方法を試行錯誤しました。Flashでアニメーションを作成した経験が多少あったため、大変ではありましたが形にできましたね。
実はChatworkのAndroidアプリでも、少しだけアニメーションを使っているところがあります。ローディングの際にChatworkのロゴがふわふわ動くんですが、あれは私がつくりました。意外なところで、フォーエスでの経験が活きているなと思います。

――フォーエスに勤務されている時に、副業を始めたと伺っています。

Androidアプリ開発の楽しさに気づいた当時の私は「Androidアプリを扱っていて、かつ自社サービスの開発に携われる会社にいつか転職できるといいな」と考えていました。しかし、その頃の私は35歳でしたが、まだAndroidアプリ開発を始めたばかり。転職しようにも、年齢のわりに経験が浅いことがネックになっていました。
そこで、昔の同僚が務めている会社からAndroidアプリ開発の案件を回してもらったりして副業をスタートしました。正社員の仕事だけをしていたら、1年で1年分の経験しかできません。しかし、同時並行で副業をすれば、その分たくさんの経験を積めると考えたんです。実際に、副業で実績を積んだ甲斐あってその後にAndroidエンジニアとして転職できましたから、この選択は正しかったと思います。
私は空き時間があれば働きたいタイプなので、現在も副業を続けています。Chatwork以外の案件を経験することでスキルアップできますし、入ってきたお金を自分の好きなことに使えますから。

Chatworkはエンジニア同士がお互いを尊重している

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――その後、Chatworkに入社した流れを教えてください。

先ほど「転職できた」と言いましたが、実はフタを開けてみると、転職先の会社は自社サービスを運営してはいたものの、社内受託開発のような感じでした。エンジニアは決まった要件に沿ってものをつくるだけ。残念ながら「自分のアイデアを形にしたい」「サービスを良くするための提案をしたい」という自分の志向に合わなかったんです。
そんなとき、偶然Chatworkがエンジニアを積極的に採用していることを知りました。仕事でChatworkを使っていたのでプロダクトになじみがあり、Chatworkの社員ともつながっていたので、「話を聞いてみよう」と思いコンタクトをとりました。

――良い偶然が重なったのですね。入社の決め手は何でしょうか?

体験入社の2日間がすごく大きかったです。渡された課題に取り組んで、次の日に発表するといった内容だったのですが、とにかくメンバーの人柄の良さを感じました。初日にみんなでランチに行き、夜も飲みに行っていろいろ話をするうちに「この会社は良いな」と自然に思えたんです。
それから、エンジニア同士がお互いを尊重しているのも好印象でした。全てのメンバーにとってベストな方法を、みんなで意見を出し合いながらまとめていく感じで。自分が詳しくない分野については、詳しい人の意見を積極的に取り入れたり、質問したりといったことが当たり前にできている組織だと思いました。社員として入社してからも、その印象は全く変わらないですね。すごく働きやすいです。

――入社後はどのような業務をされているのでしょうか?

入社してからはずっと、Androidアプリの開発をしています。Androidの開発チームは現在、私を含めて約4人おり、機能追加やバグ修正などを行っています。規模の大きな新機能の開発などは、やりたい人が手を挙げてアサインされるスタイルです。決まったことをただ言われるままやったり、無理やりやらされたりといった感じは全くありません。自分のアイデアをどんどん提案できますし、転職して正解だったと思っています。

今までのやり方にとらわれず、ぜひ新しいアイデアを提案してほしい

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――開発をしていて楽しいときを教えてください。

私個人としては、やはり新機能をつくっているときが一番楽しいです。仕事をしていてわくわくします。最近の例としては、1つのアプリで複数のアカウントに切り替えられるマルチアカウント機能を担当しました。
機能のプロトタイプをつくるところからずっと携わっていたので、リリースできたときには感慨深かったです。いざ開発してみると大変なことも多かったですが、ユーザーからたくさんご要望をいただいていた機能なので、実現できて良かったなと思っています。

――エンジニアとしてのこれからの目標を教えてください。
“次の技術の波”にしっかり乗りたいと考えています。技術の移り変わりって、本当に激しいじゃないですか。私がジークレストにいたときはFlash全盛時代だったのに、今やサービスそのものが終了してしまいました。Androidアプリだって、いつ次の流行がやってきて廃れてしまうかわかりません。
私はAndroidアプリ開発者としてはちょっと後発組なので、次の波には早めの段階で乗っていきたいです。そのためにもアンテナを常に張って、今流行りつつある技術や、これから流行りそうな技術を習得していきたいですね。可能ならば、その技術をChatworkの業務にも活かせたらいいなと思います。

――最後に、Chatworkへの入社を検討している方に、メッセージをお願いします。

「自分のアイデアを活かしたい」「興味のあることにどんどんチャレンジしたい」といった志向の方には、すごく良い環境だと思います。
新しく入ってきたメンバーに「うちはこのやり方だから、こうしてください」といった、やり方を押し付けるようなことは言いません。むしろ自分自身のスキルや過去の経験を活かして、今のChatworkに足りないところを改善してほしいですね。「新しい良いやり方があれば、どんどん提案して直してほしい!」という感じです。

例を挙げると、もともと私が所属するチームでは、2週間に1度行われるアプリのリリースに、かなりの作業時間を費やしていました。ですが中途で入ってきたメンバーがリリースのオペレーションを自動化してくれたおかげで、すごく楽になりましたね。今では簡易なコマンドを叩くくらいで、多くのことを完結させられます。
ボトムアップ的にメンバーからアイデアが出て、実際に世に出ていくのはChatworkの良いところ。ユーザーの方々からの反応もダイレクトに伝わってくるので、エンジニアとしては頑張り甲斐のある環境ですね。