Cha道

Chatworkの「人」「組織」を
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インターンシップで感じた「みんなで開発をする楽しさ」が、就職の決め手に。

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「インターンシップに興味はあるけれど、どんな基準で企業を選べばいいのか迷っている」「せっかくインターンシップで働くなら、自分が成長できるような企業がいい」
こう考えている学生の方々はきっと多いのではないでしょうか。インターンシップは企業の雰囲気や業務内容を知る絶好の機会です。インターンシップの経験をきっかけに、そのまま入社を決める人も数多くいます。
Chatworkでサーバーサイドエンジニアとして働く田尻裕喜さんも、そのひとりです。田尻さんは2019年の夏に開催されたChatwork初の『サマーインターンシップ'19in大阪』に参加。Chatworkの業務やメンバーに大きな魅力を感じたことが、入社を決めるきっかけになったといいます。
このインタビューでは、田尻さんの経歴やインターンシップで取り組んだこと、そして今後インターンシップに参加する方へのメッセージなどを聞きました。

■プロフィール

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プロダクト本部 サーバーサイド開発部(Scala)
田尻 裕喜

高専時代に関数型プログラミングにのめり込んだ後、言語の仕組みの根幹をなしている数学を真剣に学びたいという思いから、大学では数学を専攻する。 卒業後、紆余曲折を経てChatwork株式会社へ2020年6月に新卒入社。サーバーサイドエンジニアとしてScalaのコーディングに携わる。

友人の一言がきっかけで、関数型言語にドはまりした高専時代

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――本日はよろしくお願いします! 田尻さんは、もともと高専の情報系の学科で学ばれていたそうですね。入学前からコンピューターに興味があったのですか?

中学時代から、わりとオタク趣味なところがあってコンピューターも好きでした。中学3年生の頃にはC言語に独学で取り組もうとしましたが、当時はまだプログラミングのことがよくわからなくて、自分ひとりでは無理だったんです。
コンピューター関連のことを学びたいと思って、情報系の学科への進学を決めました。でも、1年生のときの履修科目は普通教育がメインなので、情報系の授業が少なくて。「プログラミングをしたくて入ったのに……」とショックでしたね。
代わりに、自分が入っていたロボコン部の先輩からC言語を教えてもらっていました。そのうち、電子計算機部に入っていた同級生が「ロボコン部にプログラミングができるやつがいるらしい」という噂をかぎつけて、僕に声をかけてくれたんです。それをきっかけに仲良くなりました。その友人が関数型言語*の知識が豊富な人だったんですよね。

*…数学的な意味での関数を主に使うプログラミングのスタイルを関数型プログラミングと呼ぶ。関数型言語とは、関数型プログラミングの概念を取り入れたプログラミング言語のことを指す。

その友人が、唐突に「田尻は関数型のプログラミング言語が向いていそうだよね」と言ってきました。今思うと、何を根拠にそんなことを言ったのか謎なんですけど(笑)。ですが友人の言うとおり、図書館で本を借りてHaskellという関数型言語を学び始めたら、ドはまりしました。僕はのめり込んだことを深く突き詰める性格なので、Haskellをはじめとした関数型言語をどんどん勉強して、理解を深めていきました。

――その後、大学の数学科に進学されたのだとか。情報系ではなく数学を専攻したのはなぜですか?

僕はどんな領域を学ぶ際にも、根源的な知識を習得したいと考えるタイプです。Haskellなどの関数型言語を勉強していたら、言語の仕組みのベースになっている数学を真剣に学びたいという気持ちになってきたんですよね。それに、当時は数学の定理証明をプログラミングによって支援する、定理証明支援という領域にも興味がわいていました。
そこで大学では数学を学ぶことにしました。のめり込むと数学は本当に楽しくて、その後は研究者を目指して大学院まで進みました。

インターンシップ面接で「この自由さなら、僕もやっていける!」と確信

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――Chatworkのインターンシップには、何をきっかけに参加しましたか?

はじめは、企業に就職するつもりはありませんでした。でも、大学院の同級生は就職する予定の人が多くて、どの企業のインターンシップを受けるかよく話題にのぼっていたんです。みんなの話を聞いているうち、僕も試しにインターンシップを受けてみようかなという気持ちになりました。
大学院での研究内容は数学でしたが、やはりプログラミングは好きだったので「プログラミングができて、ちゃんとお給料*も出て、働いていて勉強になる会社がいいな」と思って探していました。IT系のインターンシップ情報がまとめられているGoogleスプレッドシートをチェックしていたところ、ChatworkがScala*を採用していることを知ったんです。
*…Scalaはオブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を統合したマルチパラダイムのプログラミング言語。

*…エンジニアのインターンシップでは講義パート(5日)と実務パート(10日)に分かれており、実務パートではお給料が発生します。

関数型言語を業務で取り入れている会社は珍しいので、Scalaを扱えるんだとワクワクしました。それに、Web上の情報を調べてみても、Chatworkは会社の雰囲気もよさそうで、社員の個性を生かしてくれそうだと感じました。僕の凝り性な性格も、この会社なら受け入れてもらえそうだと思って、インターンシップに応募しましたね。

――インターンシップ選考はどんな感じでしたか?

まずは書類選考がありました。書類選考の通過後は大阪のオフィスで面接を受けたんですが、面接官だったエンジニアの方が半袖半ズボンで登場したんですよ(笑)。面接官はかっちりした服装のイメージがあったので、びっくりしつつも「この自由さなら、僕でもやっていける!」と確信しました。

インターンシップの経験が入社の決め手に

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――どのようなインターンシップだったのか詳細を教えてください。

インターンシップの期間は3週間でした。最初の1週間は講義パートで、社員の方々が講師になって業務に必要な知識を教えてくれました。残りの2週間が実務パートです。
講義パートでは、Webアプリケーションが動く仕組みなど基礎的な部分から解説してもらえて助かりました。それから、テックリードの加藤潤一さんがドメイン駆動設計について教えてくれたりと内容の濃いカリキュラムが多くて、得るものが大きかったですね。「お給料をいただきながらこの講義を受けられるのか!」と衝撃でした。
実務パートではインターンシップのみんなで議論し合いながら、サービスの機能を開発していきました。僕はサーバーサイドを担当しましたが、2週間かけて徐々に開発が進んでいくのが、とにかく楽しかったです。

――充実したインターンシップになったようで、よかったです!

実をいうと、当時の僕は「本当に数学の研究者としてやっていけるだろうか」と、けっこう悩んでいました。大学院の同期はみんな就職希望で、あまり研究に重きを置いていなかったので、何か課題に直面しても身の回りに相談できる相手がいなくて……。ひとりで抱え込んで辛い気持ちになっていました。
だからこそ、インターンシップでみんなで協力して何かを開発して、しかも楽しいという経験ができて心の底から嬉しかったですね。Chatworkに対する好感度は爆上がりでした。

――その後、Chatworkに就職を決めた流れを教えてください。

インターンシップでプログラミングに久しぶりに触れて「やっぱりプログラミングは楽しい」という気持ちが再燃して、数学の研究へのモチベーションが薄れてしまいました。「嫌々続けていても意味がないな」と思い、就職しようという気持ちに傾いていきましたね。もし再び研究がしたくなったら、そのときに大学に入り直せばいいと考えたんです。
Chatworkからはインターンシップに参加した年の終わりごろには内定をもらっていました。もう一社、別のIT企業からも内定をもらって、どらちにしようかと考えた結果Chatworkを選びました。

――Chatworkを選んだ決め手は何ですか?

決め手になったのは、インターンシップで感じた会社の雰囲気です。チームとしての一体感があって、でもすごく自由で。「働くならChatworkみたいな会社がいいな」とインターンシップのときにはすでに思っていました。
もう一社の企業はScala系のイベントで知ったんですが、詳しく話を聞いてみると社内では関数型ではない言語がメインで使われていました。僕はあまり好きではない言語だったので「うーん、ちょっとな……」となってしまって。それから、その企業は大手で知名度もありましたが、今後の成長性や面白さという点ではChatworkの方が良いなと感じました。
チャットツールは世の中のニーズにも合っていますし、市場は今後も伸びていくはずです。知名度よりも、成長性や面白さの方が僕にとっては大事なポイントでした。

――インターンシップ時代と入社した後とで、会社の印象は変わりましたか?

印象の違いは全くなくて、ほとんどインターンシップで感じたとおりだなという感じです。インターンシップの透明性がすごく高かったんだと理解しました。普段の姿をそのまま見せてくれたからこそ、僕はChatworkで働きたいと思えましたし、入社後もギャップを感じずに楽しく仕事ができています。

――では、働いているチームの雰囲気も良好なのですね。

すごくいいです! たとえば、2週間ごとの振り返りミーティングでも、全員から意見が出ますし、何か課題が出てくればみんなで改善していこうとする姿勢があります。メンバー同士がお互いを認め合っているからこそ、全員が安心して発言できる環境が生まれているんだと思いますね。

Chatworkには優秀な人の個性を生かせるような環境がある

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――現在の担当業務について教えてください。

Chatworkのサーバーサイドで動いているPHPを、Scalaでリプレイスしていく作業を担当しています。リプレイスでは長期的な視点でじっくり取り組むプロジェクトと、スピード感を重視して進めているプロジェクトが並行で進んでいて、僕は後者のプロジェクトでScalaを書いています。

――周囲のエンジニアで「この人はすごい」と感じられる方はいますか?

みんなすごいと感じますが、ピックアップするならば勝野徳さんというエンジニアですね。僕が携わっているプロジェクトを発案した方で、スキルがすごく高くて仕事ぶりがかっこいいです。
チーム内で困ったことがあればパッと回答を出したり、他の人が気づけないような課題を最初に見つけて誰よりも早く解決したり。とにかく、黙々と質の高い仕事をしていて「この人半端ないな」といつも尊敬しています。
お手本になるような先輩エンジニアがいることで、モチベーションが上がりますし、一緒に働いていて安心感もあります。僕も同じように、みんなから信頼されるようなスキルの高いエンジニアになっていきたいです。

――たくさんのお話を聞かせてくれてありがとうございます! 最後にこれからインターシップに参加される方へのメッセージをお願いします。

Chatworkには優秀な人の個性をちゃんと生かせるような環境があります。スキルの高いメンバーと楽しく働きたいとか、自分のパフォーマンスをフルに発揮したいという人は、Chatworkに来るとやりがいを感じながら働けるんじゃないでしょうか。
いろいろなことに興味があって、自分から前向きに仕事に取り組めるような人だと、すごく活躍できると思います。個人的には「面白くて強い人が来てくれたらいいな」と楽しみです。ぜひ一緒に頑張りましょう!

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