Cha道

Chatworkの「人」「組織」を
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みんないい人!ここまでフレンドリーでチャレンジングな職場は、たぶん海外にも無いよ。

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ChatworkのiOSとAndroid開発のスクラムマスターは、ともに外国人が務めている。
アメリカ出身のアダムと、フランス出身のジェローム。
遠い異国からやってきたふたりは、Chatworkにジョインする前からの友人同士でもある。
ふたりはどのようなキャリアを日本で歩んできたのか、そして、何を想ってプロジェクトをリードしているのか。
明るく楽しく!語ってくれました。

■プロフィール

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アダム・ヘンリー /  Adam Henry

Chatworkで、iOSエンジニア・スクラムマスター・チームリーダーを務める。アメリカのパデュー大学でコンピュータグラフィックスを専攻。日本の文化に興味を持ち、大学卒業後に来日して福島県で英語講師に。その後はエニグモなどでiOSアプリ開発に従事して、2018年10月にChatworkにジョインした。

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ジェローム・チャ / Jerome Cha

Chatworkでは、Androidエンジニア・スクラムマスターを務める。フランスのリール大学でコンピュータサイエンスを専攻。八戸工業高等専門学校へ短期留学の後、リール大学 大学院に進学。フランスのIT企業勤務を経て、福岡県のIT企業に転職。その後はエニグモでのiOS開発を経て、2018年12月にChatworkに入社。

目から鱗が。フランスと日本では、開発のスタンスが全く違っていた

――2人が日本に興味を持った理由は何ですか?

アダム:僕は、サムライや忍者などに興味を持ち、日本の歴史に惹かれました。特に明治時代の雰囲気がアメリカには無いもので、「この国の現代」に行ってみたいと思うようになったのです。大学を卒業して「今しかない!」と来日。福島で英語講師をやっていたのですが、そのときは1〜2年で帰ろうかと考えていました。しかし、今の妻と結婚して、だったらこのままいようと(笑)。

ジェローム:フランスの大学で知り合った日本人の留学生がいました。そこで日本に興味を持って、彼の母校である八戸工業高等専門学校に短期留学したのです。専攻はコンピュータサイエンスでしたが、フランスと日本では開発のスタンスが全く違っていました。フランスでは結果が良ければ全て良し、なのですが、日本では結果よりもプロセスを重んじる。開発に取りかかる前に全てのリスクを想定して手を打っておく。「ああ、そんな繊細な考え方があるのか」と大きな気付きを得ました。大学を卒業後はフランスの会社に就職したのですが、それは日本で働く資金を貯めるため。1年半後に、福岡県のフランス人社長のIT企業に転職しました。

アダム:英語講師を続けるのも良かったのですが、大学で学んだプログラミングスキルを活かしたくて、IT業界に転身しました。東京の会社に履歴書を送りまくって、6人ぐらいの小さなベンチャー企業に入社。そこで、iOSエンジニアとしての経験をイチから積みました。ただ、iOS担当は自分ひとり。独学ではやはり技術力が頭打ちになってきた。そこで、規模の大きなエニグモに転職したのです。

僕が来日したときの苦労を、ジェロームには味わって欲しくなかった

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――アダムさんとジェロームさんはエニグモで出会うのですが、そのときのことを教えてください。

アダム:僕はファッション通販サイト「BUYMA」の開発部で、iOSチームのリーダーを担当しました。2名で開発していたのですが、もう少しリソースが欲しいな、、と考えていたところ、ジェロームから連絡があったのです。彼とは全く面識が無かったのですが(笑)

ジェローム:福岡から東京に出てこようと思っていて、Wantedlyを使って転職先を探していました。当時は日本語があまり得意でなかったため、外国人にフレンドリーな会社を検索していたら、エニグモのアダムさんの記事がヒット(笑)。iOSの技術力も高そうだったので、LinkedInでアダムさん宛にメッセージを送りました。

アダム:知らない人からメッセージが来たのは初めてだったので、正直、驚きました。とりあえず、会社に来てもらって面談をしたのですが、確かな技術力を持っている上に、人柄が良かった。まあ、本人を目の前にこんなことを言うのは照れますね(笑)。

ジェローム:アダムさん、採用してくれてありがとう(笑)。ただ、入社したら、チームのコミュニケーションに日本語しか使えなかったので、思いのほか大変でした。毎日、業務が終わると日本語学校に通って勉強しました。チームのみんなには「面倒くさい人」と思われたくなかったから。

アダム:ジェロームは本当に頑張っていましたよ。コミュニケーションに不自由を感じながら、大規模な開発を進めていましたから。そのとき、僕が日本に来たばかりのときの苦労を思い出しましたね。当時は、言葉だけでは表せない、文化的な背景を理解するのもしんどかった。「今日は体調が悪いから休みます」ではなくて、「体調不良のためにお休みいただきます」と丁寧に言わなくてはならないとか。だから、ジェロームに対しては、できる限りのフォローをしてあげました。

ジェローム:アダムさんには感謝しています。たとえば、会議中に僕の日本語の発言に問題があったときに、英語でこそっとフォローしてくれたり、日本語での質問に答えられないときには、代わりに返答してくれたり。本当に助かりました。そういえば、「定期券」もアダムさんが教えてくれましたね。それまでは、毎日、切符を買って電車に乗っていましたよ(笑)

アダム:僕も「定期券」は最初は分からなかった。妻が教えてくれたんだ(笑)。

――ふたりでどのような業務を担当したのでしょうか?

アダム:「BUYMA」のコードをObjective-CからSwiftに書き換えながら、新たに機能を追加する業務ですね。ジェロームと業務委託の人と僕の3名で進めました。3人でやっているときは順調だったのですが、ジェロームが新規事業の「STYLE HAUS(スタイルハウス:トレンド発信サイト)」の立ち上げチームに移籍してしまいました。

ジェローム:アダムさん、ごめん(笑)。「STYLE HAUS」のiOS版では、自分が試してみたかったVIPERアーキテクチャを採用できました。ある程度の裁量を持ちながらサービスをゼロから立ち上げた経験は、その後のキャリアの糧になりましたね。

自分の関与する範囲を広げられる。フレンドリーなカルチャーも後押しに

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――そして、アダムさんが先にChatworkに転職しましたが、その動機は何でしたか?

アダム:エニグモでは技術スタックを管理して、プロジェクトをマネジメントするのが主な仕事でした。そこから、サービス企画やUI/UXの領域にもより踏み込みたかったからです。自分の関与する領域を広げたかったんですね。そこで、Chatworkを選んだきっかけは、アプリ自体の使用経験があり、もっと良くできると思っていたから。加えて、カジュアル面談でオフィスを訪れたときに、目の前に東京タワーが建っていて、しかもめちゃくちゃキレイで驚きました。ここで働きたい!と一気に意欲が高まったのを覚えています。

ジェローム:そうそう。後で入社した僕も、同じ印象を受けました。東京タワーだ!って。

アダム:カジュアル面談では、上司となる田中さんとチームメンバーのみんなと会いました。リラックスした雰囲気で働ける職場だと直感しました。外国人とか中途入社者とか関係なくて、フレンドリーに接してくれた。仕事の面では、歴史のあるサービスを運営している一方で、新しい技術も積極的に取り入れているのが魅力的でしたね。カルチャーと仕事内容の双方において、自分のありのままで働けて、スキルも伸ばせる環境だと感じました。

ジェローム:僕はChatworkに入社していたアダムさんから誘われました。「Androidエンジニアが足りないから、すぐに来てくれ」って(笑)。フランスではAndroidの開発に携わっていたのですが、日本に来てからはiOS専門だった。もう一度スキルを磨きたいと思っていたので、良い機会だなと。

ゲーム配信や英会話も一緒に楽しむ。「同僚」というよりも「友達」の感覚が、仕事でも活きる

――ジェロームさん、Chatworkのメンバーの印象はどうでしたか?

ジェローム:アダムさんが感じたことと同じです。Chatworkでは体験入社制度があって、そこでメンバーのみんなとディスカッションしました。フレンドリーでスムーズに話せて、この会社だと自分を素直に出して仕事ができると、僕も感じました。

アダム:みんな仲が良いよね。とにかくフレンドリーな職場だと思う。日本だと珍しいんじゃないかな。

ジェローム:今では休み時間のゲームも流行っています。お昼休みにアダムさんと会社のメンバーとゲームをプレイして、Twitchで配信するのが楽しいですね。部活もいっぱいあるしね!コロナ前、僕はバスケ部で活動していました。

――確かに、Chatworkには300以上の部活がありますよね。

アダム:僕もひとつ部活を主催しています。「English Lunch」というもので、英会話を楽しみながらお昼を楽しく食べる活動です。ジェロームも参加してくれていますよ。

ジェローム:僕はフランス出身だから、英語を学べる機会はありがたいです。部活で多くの人と仲良くなれば、仕事もフレンドリーな環境で進められるのが良いですね。友達みたいな感覚です。ミーティングで日本語を間違えたときには、みんなが温かくフォローしてくれますし。ほんと、働きやすい職場だと思います。

リアクション機能のiOS実装は苦しかった。ペアプロやモブプロで結束を強化して乗り切った

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――仕事について聞きたいのですが、Chatworkではどのような技術的なチャレンジを行いましたか?

アダム:毎日がチャレンジの連続なのですが、一つ挙げるとすれば、「リアクション機能」のiOS版アプリへの実装ですね。「リアクション機能」とは、チャットに対する返事を絵文字で返す機能のこと。この機能を実装するには、過去の技術的負債の解消も必要でなかなか難しかった。特に、レイアウトの制御が大変で、「サーバから情報を取得→仮描画でレイアウトを計算→再描画して表示」という順序でおこなうのですが、それぞれでバランスを取るのが大変でした。文字や絵文字のサイズ、パディングを全て計算する必要があって、その処理が大きな壁でしたね。

ジェローム:あのときは大変そうでしたよね。僕はAndroid担当だったので、そこまで難しくは無かったのですが、iOSのことは分かるのでよく相談に乗っていました。スタックを試してみるとか。

アダム:ChatworkのiOSの開発チームは、東京と大阪に分かれています。リモートで繋いでペアプログラミングを行ったり、東京のチーム内でもモブプログラミングを実施して何とか実装できました。メンバーで助け合えば困難を乗り越えられる、と感じましたね。みんな普段から仲が良いので、プロジェクトでの結束力も強いんだと思います。

iOSとAndroid、それぞれのリリースを自動化することで、みんなが喜んでくれた

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――ジェロームさんは、いかがでしょうか?何か大きなチャレンジはしましたか?

ジェローム:まさにいま、リリースフローの改善プロジェクトを手掛けています。AndroidチームとiOSチームで異なるフローで運用していたので、非効率かつミスが起きやすい環境でした。その状況を改善するために、それぞれのフローを統一して、リリースの作業自体を自動化する仕組みをつくりました。双方のOSに知見があるので、僕がやろう!と手を挙げたのです。

アダム:ジェロームのこの取り組みには、すごく助けられました。リリース作業には手動の工程が多く、下手をすると1日掛かりになることもありました。当時は「リリース担当」に任命されると、メンバーからブーイングが上がっていたのですが(笑)、自動化されることでキレイさっぱり無くなりました。不満の声が「ジェローム、ありがとう。超楽になったよ!」という声に変わりましたね。

ジェローム:みんなが喜んでくれるのはすごく嬉しいです。この件はブログやLTで発信しているのですが、僕はまだまだ日本語が上手ではないので、みんなが助けてくれました。お互いをリスペクトして、困ったことがあったら助け合うChatworkのカルチャーには感謝しています。

「プロダクト」から「組織全体」へと、自分の影響範囲を広げていきたい

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――最後に、今後はどのような仕事していきたいのか、教えてください。

アダム:今は、iOSチームのスクラムマスターを担当しながら、モバイルアプリケーション部のチームリーダーも務めています。今後は組織マネジメント領域により踏み込んで行きたいですね。技術力だけで勝負すると、いつかは若者に負けてしまいそうだから(笑)。自らも開発に携わってプロダクトを良くしていくだけではなく、組織としてもChatworkを強くしていきたいですね。

ジェローム:僕が日本に興味を持ったキッカケは、八戸工業高等専門学校に留学していたときに開発プロセスのレベルの高さを感じたこと。そこを突き詰めていきたい想いは変わっていません。リリースフローの改善プロジェクトもその一例ですし、もっともっとChatworkの開発プロセスを洗練させていきたいです。

アダム:フランスには帰らないの?(笑)

ジェローム:帰る予定は無いですね。ずっと日本にいたいです!